こんにちは!人材紹介事業の支援をしているアクシス株式会社の海老原(えびはら)です。
弊社運営サイトCallingoodでは、転職者に向けて転職のプロだから伝えられる転職情報やキャリア形成のノウハウをお伝えしています。
現在、人材紹介業界の市場はどんどん拡大し続けています。
少子高齢化で労働人口の減少が進んでいることや規制緩和が進んでいることなど、人材紹介事業を取りまく市場や環境が業界全体に良い流れになっていることも1つの要因かもしれません。
人材紹介業は労働集約型のビジネスであり、バイタリティーがあり特定業界の知見や企業との太いネットワークをお持ちの方の中には、人材紹介業界への参入をお考えの方もいるかもしれません。もし人材紹介事業に参入する際、事業を成功させるにはどのような成功要因があるでしょうか?分野の選定や参入する際のコツを多くの経営者からの知見も踏まえてご紹介します。
人材紹介事業を成功させるために必ず揃えなければいけないものとは?

人材紹介のビジネスは「転職希望者を企業に紹介して入社が決定すれば理論年収の数十%の手数料を支払っていただく」というシンプルなものですが、事業を成功させるためには必要不可欠なものがあります。人材紹介業の立ち上げ時に必要なものを紹介します。
人材紹介ビジネスの経験者
まず挙げられるのは「人材ビジネスの経験者」です。
人材紹介業は人材採用を考えている企業と転職希望者を揃えれば事業として成り立つ、というイメージをお持ちの方はいらっしゃるかもしれませんが、それほど単純ではありません。
人材ビジネスでの商材は「人間」です。全ての方が意思を持ってますしその志向も多種多様です。
しかも成約に同じパターンは一つもありません。円滑に紹介作業をを進める、また、何かトラブルが起こった時に適切に対処出来るのはやはり人材ビジネスのノウハウを持っている実務経験者です。
人材紹介事業の立ち上げをお考えの方が実務経験をお持ちであれば問題はありませんが、もしご経験をお持ちでなければ、人材紹介業のビジネスの経験者を雇用すべきです。
できれば、「企業側、登録者側」(両面)のいずれも対応している方のほうがよいでしょう。
IT環境(データベース、通信ツール)
人材紹介業で事業を成功させるために重要な要素の一つに「いかに自社登録者の情報や状態を把握すること」が挙げられます。
登録者情報は人材ビジネスを行って企業にとって大きな資産であり、登録者の状況把握や情報共有のためにはデータベースは必要不可欠です。人材紹介事業の拡大を考えているのであれば人材紹介業に特化したデータベースを導入したほうがいいでしょう。
人材紹介のビジネスは、様々な転職希望者とタイムリーな対応をする必要があります。時には夜遅く、休日にも対応しなければいけません。いつどこででもオフィスにいる時と同様の情報が取得できるかどうかは大きな要素です。通信ツールを充実することによってビジネスを円滑に進めることができます。
WEBマーケティング
人材紹介会社にとって事業を成功させるかどうかの大きなポイントは「いかに多くの(しかも優秀な)登録者を獲得できるか」です。現在の人材紹介業において転職希望者の登録はほぼ100%WEB経由のため、登録者獲得のためのWEB戦略は人材ビジネスにとって切り離すことができませんし、自社ホームページをはじめWEBを活用しないと転職希望者の登録は望めません。WEBのトレンドや効果的な打ち出し方法などは常に把握し、実施することは人材紹介事業にとって欠かせません。WEBマーケティングの経験者、もしくはWEBマーケティング企業の力を借りることは必要不可欠です。
人材紹介会社としての強み、特徴
私自身多くのエージェント様とお会いしていく中で、魅力的なエージェント様や事業が伸びている会社様は、自社の強みが明確です。そのため、人材紹介事業を行う上で「会社の得意分野」を持たないと業界内で生き残ることはできないと感じています。現在、日本に人材紹介会社の事業者は約2万存在します。特に新しく事業を開始するのであれば何らかの企業の特色を出さない限り埋没してしまうでしょう。
人材紹介会社が得意分野を打ちだすポイントは様々な要件が考えられますが、「クライアントである企業と転職希望者、いずれにもアピールできる」要素がなくてはいけません。
さらに、「人材採用のニーズが高い業界(や職種)」「人材紹介の手数料をしっかりとお支払いいただける業界(や企業)」を対象としないとビジネスとしての成立が難しいということはご理解いただけるのではないでしょうか?
人材採用の意欲が非常に高いものの競争が激しく人材確保が難しい業界(ITやメディカル)は果たして新規参入してもよほどのことがない限り成功することは難しいでしょうし、人材採用の意欲が高く転職希望者も存在するものの平均年収が低いため人材紹介のビジネスとして成立させることが難しい業界(介護業界など)もある、という事をご認識ください。
まとめ これから人材紹介業界に参入したいとお考えの方へ

人材紹介事業に参入するにはそれほど高い障壁はなく比較的容易に事業が始められます。但し、単純に資本力があり企業との太いパイプを持っている企業だからと言って成功するかどうかは別の話です。
大手メーカーや商社、金融機関などが自社の人員確保のために人材紹介事業を始めることは少なくありませんが、ほとんどの企業が成功しているとは言えません。
人材紹介業で成功するためには「人材紹介というビジネスを理解すること」「日々の変化に柔軟に対応できること」が必要であり、大手企業系列の人材紹介会社はいずれも対応がおろそかになっているからです。競争も激しいですし成功するには難しい業界ではあります。
しかし、ポイントさえ押さえればたとえ少人数で少ない資金で運営している企業でも成功する可能性は充分にある市場であると言えます。
【転職エージェント様へ】
弊社も人材紹介事業を行っておりますが、スカウトメールを一切利用しておりません。メディアを活用した方法で、自社集客で月間150名ほどのお問い合わせがあり、他社送客では月間1500〜1800名程ご送客しております。弊社では、そのノウハウや実績を活用し、転職エージェント様向けのメディア、Callingoodを運営しております。
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海老原 舜
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