こんにちは!人材紹介事業の支援をしているアクシス株式会社の海老原(えびはら)です。
弊社運営サイトCallingoodでは、転職者に向けて転職のプロだから伝えられる転職情報やキャリア形成のノウハウをお伝えしています。
いきなりですが、転職エージェントが推薦した転職希望者(登録者)が書類選考を通過し面接の依頼が来た時、転職エージェントとして登録者に出来ることはどのようなことが挙げられるでしょうか。
「中途採用の面接はお見合いの場なので会ってもらってお互い判断してもらえれば」、という認識では転職エージェントが介在して転職のお手伝いをする意味がありません。
全ての登録者に対して同じような面接対策を行う必要はありませんが、一般的に転職エージェントが行える面接対策について解説します。
目次
転職エージェントが面接対策を行う時に忘れてはいけない二つのポイント

転職エージェントならではの面接対策のポイントは二つだと考えております。
「企業の情報ならびに面接の情報を伝えること」ことと「転職のプロとして面接のアドバイスを行うこと」です。
この二点は、自己応募で面接に臨む方には収集することが難しい情報です。この二点を意識し面接対策を行えば面接の合格率を高めることができるでしょう。
有効な面接対策のために 企業に確認すべきヒヤリングポイント

推薦した登録者に面接の依頼が入った時には、まず企業から情報収集を行いその情報を元に登録者と面接対策を行うことになります。
確認事項を挙げてみました。当然確認できない情報もあるでしょう。
面接プロセス
面接は何回なのか、筆記試験の有無ともし実施するのであれば内容も確認してください。例えば、適性検査なのか学力テストなのか、適性検査の場合その内容(SPIなのか、など)
面接官に関する情報
面接官は何人でどのようなポジションの方なのか(直属の上司なのか、部門長なのか、人事なのかなど)、可能であればどのような年代の方なのかや性格などをヒヤリングできれば登録者も面接のイメージがしやすいでしょう。
候補者の書類選考での評価ポイント
企業が書類選考で登録者のどの点を評価して会ってみようと思ったのかを確認することは必要です。
例えば評価ポイントが「経歴のこの点を評価して」と「経験は浅いけど若いしまずは会ってみよう」では、面接対策は変わります(前者の場合経歴は深い知識や豊富な経験をアピールすることになりますし、後者の場合高いポテンシャルを持っていることをアピールしなければいけません)。
候補者数、募集ポジションで今まで面接した人数
競合は何人いるのか、ということは重要な情報です。さらに、募集を開始してから何人ぐらい面接を実施しているのかという情報も重要です。多くの候補者と面接しているにも関わらず決定していないのであれば採用意欲が高くないポジションかもしれません。
改めて募集背景の確認、またいつまでに採用したいのか
募集を行う理由は欠員補充なのか増員募集なのか、すぐに採用したいのか要件に合致した方の応募があるまで妥協しないのか、といった点を確認すると企業の採用意欲を計ることができますし、面接で入社時期に関する質問が出た時の回答を用意することができます。
登録者との面接対策 想定質問集と回答で押さえるべきポイントを紹介

企業から面接並びに選考の情報を確認したら登録者と面接対策を行います。
面接対策は、登録者に企業の情報、面接や選考の情報を伝えた上で想定質問に回答してもらい、回答内容のすり合わせを行います。想定される質問の回答をしっかりと準備できれば、面接でスムーズに回答ができますし、自信を持って臨むことができます。
登録者に回答を考えていただく想定質問は、面接でよく聞かれる質問で結構です。
面接でよく出る質問は下記のようなものが挙げられます。どのように回答を考えればよいのかというポイントと併せて紹介します。
自己紹介
望ましいのは大体2分程度を目安に話せる内容です。短すぎるとアピール力に欠けますし長すぎると冗長になります。
転職理由
在籍した企業すべての転職理由を説明できるようにしてください。転職理由は「退職するのもやむを得ない」と思われるような理由にする必要があります。他責な理由であったりわがままな理由と受け取られてはいけません。
志望動機
転職理由と一貫した内容であるか、なぜ「(数ある同業他社の中で)なぜこの会社に応募したのか」という理由をしっかり説明できないといけません。くれぐれも「紹介会社に紹介されたから」と回答しないように・・。
自身の強みと実績
強みについては「客観的に聞いて理解できる強みなのかどうか」実績については「具体的で客観的に理解できるように」説明できるようにしてください。「客観的に理解できる」ことは「数字」です。
アピールできるものだけで結構ですので、数字を挙げて実績を説明できるようにしてください。
例;何%(や●●百万円)の売り上げアップ(やコスト削減)、300人の営業の中で1位、5年連続で目標120%達成、など。
現在の年収と希望年収
現在の年収はそのまま伝えてもらって問題ありません(正直に伝えましょう)、希望年収に関しては「根拠のある数字」を伝えてください。
もし、現在の年収が400万円の方が希望を確認された時に「500万円」と回答すれば、「その100万円の根拠は?」と確認される可能性があり、面接官が納得のいく理由を説明する必要があります。
先方に対する質問
面接で企業に対する質問は、「もしその企業に入社すると想定して、勤務をする上で気になる点」といった観点で質問を行ってください。
待遇に関することや残業、休日といったことばかり質問すると、業務に対して取り組む姿勢が疑われてしまいます。
まとめ エージェントとして転職希望者に提供できる有効な面接対策とは

転職エージェントが行う面接対策の方法を紹介しました。
転職希望者が転職エージェントに求めていることは、「いかに転職エージェントしか知りえない情報を伝えてくれるかどうか」ではないでしょうか。
転職希望者の目線に立ち、転職希望者が何を求めているかを考えて情報収集を行えば、面接に関するアドバイスも自然と有効なものとなると考えます。
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海老原 舜
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