こんにちは!人材紹介事業の支援をしているアクシス株式会社の海老原(えびはら)です。
弊社運営サイトCallingoodでは、転職者に向けて転職のプロだから伝えられる転職情報やキャリア形成のノウハウをお伝えしています。
転職ポータルサイト(リクナビNEXTやen転職、マイナビ転職、ビズリーチなど)の匿名会員に対してスカウトメールを送ってもなかなか返信がないことに悩んでいるキャリアコンサルタントの方は多いのではないでしょうか。
100%返信があるスカウトメールは存在しませんが、文章の工夫と訴求ポイントを押さえれば返信率を上げることができます。スカウトメールで少しでも返信率を上げるためのポイントとコツを紹介します。
目次
そもそも返信率が低いスカウトメールとは?エージェントとして注意すべきポイント

まず、返信率が低いスカウトメールの特徴を説明します。
代表的なものは「一斉送信(もしくはそのように受け取られる内容)のスカウトメール」です。
一斉送信のスカウトメールは内容が画一的な内容(案内したい案件情報メイン)になっていますが、受け取った会員はそれが一斉送信であることは必ずわかります。全く返信がないとは言えませんが、返信率が高い方法とはありません。DMをイメージしていただければご理解いただけるのではないでしょうか?
スカウトメールで転職者を掴むための具体的な手法を公開

では、スカウトメールの返信率を上げるための具体的な方法や訴求ポイントを紹介します。
大前提として、事務的なメールではなく、転職希望者に寄り添った内容のメールである必要があります。
その会員に向けたスカウトであることを意識してメールを作成する
スカウトメールを送る目的は、登録促進はもちろんのことその会員に紹介したい案件があるからでしょう。会員に向けて案件を紹介する際には、「なぜこの案件をあなたに送っているのか」を理解できるような内容にすると返信率が上がります。
会員の希望や経歴をしっかりと把握し、その希望を満たすために案件を紹介している、ということを訴えてください。
待遇改善を希望しているのに同等の年収の案件を紹介したり、キャリアチェンジを希望しているのに同職種の案件を紹介しても意味がありません。
スカウトメールのタイトルと冒頭部を工夫する
現在、転職希望者がスカウトメールを見る手段はほぼ全てスマートフォンです。
スマホでスカウトメールを見た時には、まずタイトルと冒頭の一文が表示されます。数多くスカウトメールを受け取る方はその内容次第では開封すらしてもらえません。開封してもらうための工夫が必要です。そのため、スマホから見たときにどのようにユーザーに情報が届いているのか確認すると良いかと存じます。
提案する企業とのリレーションがあることをアピールする
スカウトメールを送る対象者には、他の人材紹介会社からも同じ案件の案内がある可能性が非常に高いでしょう。その中から選んでもらうためには企業との深いリレーションがあることや紹介実績があることをアピールして差別化を図らなければいけません。
転職者を落とすためのスカウトメールの文例を紹介!

上記を踏まえてスカウトメールを作成してみました。
スカウト対象者は、〇〇株式会社に勤務されている第二新卒の営業の方で、転職理由は「業績不振で将来に不安性を感じているため」です。
——————————
タイトル:〇〇株式会社でのご経験が活かせます。特定分野で世界トップシェアの上場企業のご案内(弊社からの入社実績あり)・・①
本文:
はじめまして、■■エージェントの◯◯と申します。
ご経歴を拝見し、下記案件につきまして相談させていただきたく連絡申し上げております。
特定分野では世界トップシェアの上場メーカーである△△株式会社より、営業職の募集のご依頼をいただきました。〇〇株式会社での電機業界に対する営業経験が活かせ、尚且つ安定企業で腰を据えてキャリア構築することが可能な案件です。前向きにご検討をいただきたく存じます。・・②
企業の特徴としては、
・世界初の××を開発したメーカーであり、業界トップシェアのメーカーです。
・自己資本比率90%の優良企業です。経営は安定しております。また、高い定着率を誇ります。
・今回の募集に関しては、長期に渡りご活躍をいただける方の募集となります。
・弊社から複数名の入社実績もございます(現在もご活躍されております)。
といったことが挙げられます。・・③
是非詳細な説明を申し上げたく存じます。
まずはお電話でお話ができないでしょうか。
ご都合の良い日時をお知らせください(平日の遅い時間や土日でも結構です)。
ご希望によっては複数案件の提案が可能かと思います。・・④
ご連絡をお待ちしております。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
■■エージェント アクシス太郎
——————————-
補足説明
① タイトルは、現在在籍している企業を挙げることにより会員個人に向けたメッセージであることをアピールし、尚且つ企業の特徴、紹介実績をアピールすることにより安心してもらえるような内容にしています。
② スカウトメールの冒頭文で自らが所属している人材紹介会社の説明をするエージェントも存在しますが、会員にとってはあまり意味がない情報です。それよりは案内したい企業情報を先に伝えるべきです。具体的な企業名を出すか出さないかはケースバイケースでしょう。さらに、「なぜあなたにスカウトをしているか」も伝えています。
③ 企業の特徴を挙げておりますが、できる限り会員の希望に沿うような情報を伝えています。
④ 電話面談の都合を確認することによって、「スカウト返信→面談調整→面談」のプロセスを簡略化しています。
まとめ スカウトメールで転職者を落とすために

スカウトメールの返信率を高める方法を紹介しました。代表的な方法や文例や紹介しましたが、転職希望者の希望や経歴は千差万別ですので、確実に返信があるスカウトメールは存在しません。
ご自身で工夫や模索をしながら返信率を高めるコツをつかむ必要はあるとは思いますが、一番大切なのが、スカウトメールを受け取る側の気持ちを汲み取る事です。
返信率を高めるためにはただ機械的にスカウトメールを送るのではなく、登録者ひとりひとりに寄り添った文章にすること(少しの加筆で充分です)や、あとは早く「自身のエージェントとしての得意技」を持つことがポイントになります。
人材紹介会社は現在約2万社あると言われておりますので、今後の施策としてはいかに自社のブランディングを高めていくのか?が重要になると感じます。
ブランディングは様々な方法がありますが、短期的に効果がでる施策は、ほとんどありません。時間がかかりますが、より効率的な手段を選択するのが大切です。
【転職エージェント様へ】
弊社も人材紹介事業を行っておりますが、スカウトメールを一切利用しておりません。メディアを活用した方法で、自社集客で月間150名ほどのお問い合わせがあり、他社送客では月間1500〜1800名程ご送客しております。弊社では、そのノウハウや実績を活用し、転職エージェント様向けのメディア、Callingoodを運営しております。
他社との差別化やブランディングなどのご提案をし、スカウトメールに依存しない集客方法を目指しております。
そのプラットフォームを実現することで、転職者様に対して質の高い面談やキャリア形成を提供できるだけでなく、転職者様が知っておくべき転職情報を提供できると考えております。
Callingoodでは、共にサービスを大きくしていくパートナー様(転職エージェント様)を募集しています。
ご興味があるエージェント様はこちらからお問い合わせ頂けますと幸いです。
海老原 舜
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