こんにちは!人材紹介事業の支援をしているアクシス株式会社の海老原(えびはら)です。
弊社運営サイトCallingoodでは、転職者に向けて転職のプロだから伝えられる転職情報やキャリア形成のノウハウをお伝えしています。
現在、企業の即戦力採用でもっとも有力な採用方法は人材紹介業経由の採用、と言っていいもいいかもしれません。
人材紹介業界の市場は順調に拡大していますが、競争が非常に激しくなっております。果たしてこのまま人材紹介事業は順調に伸びていくのかそれとも衰退していくのか、将来を予測してみました。
目次
成長を続ける人材紹介業界の市場規模とその要因を解説

人材紹介業の現状を説明しますと、2018年3月の厚生労働省から発表された「平成28年度職業紹介事業の集計結果」によれば、民営職業紹介事業の事業所数は約20000で、手数料の合計金額はおよそ3875億円です。
平成24年時点での事業所数がおよそ17700、手数料額が2341億円でした。
職業紹介の許認可を取得しているものの稼働していない事業所もあるため、すべての事業所が稼働している訳ではありませんが、順調に規模が拡大している業界と言っていいかと思います。
人材紹介の市場が拡大している理由としては、いくつか挙げられますが、「規制緩和」が大きな要素として挙げられます。
1990年代後半からたびたび度々行われている職業安定法の改正によって紹介業の取り扱い職種が増え、さらに事業所の開設が容易になりました。市場が拡大するのは当然のことです。
少子高齢化が進み労働人口が減少していく日本では、ほぼ全ての企業が人材確保に頭を悩ませています。
今後もその流れは変わらず、企業は積極的に人材紹介会社を利用して採用を行います。他業界からの参入も増えています。人材紹介業界は今後も市場規模を拡大していく可能性は高いと感じます。
成長する人材紹介業界で生き残っていくために 人材紹介会社が必ず対応しなければいけない二つのポイント

順調に市場を拡大している人材紹介業ですが、ここ数年で人材紹介業を取り巻く環境は大きな変化を迎えています。
業界全体としてこの変化に対応しないとほとんどの紹介会社も生き残ることが難しいですし業界の成長も維持できないでしょう。人材紹介会社が生き残っていくために必ず行わなければいけない2点のポイントを紹介します。
求人ポータルサイトの変化に対する対応
まず考えなければいけないのは「求人ポータルサイトの変化とその対応」です。
人材紹介会社は常に優秀な人材を確保しなければいけません。大手人材紹介会社(リクルートキャリア、パーソルキャリア、JACリクルートメントなど)は自社のHPからの集客が望めますが、ほとんどの人材紹介会社は求人ポータルサイト経由で登録者を獲得しています。
重要なのは、登録者獲得の方法である求人ポータルサイトがここ数年で大きく姿を変えている点です。
以前までは求人ポータルサイトは月々の使用料に加え、求人案件を掲載する、スカウトメールを送付するごとに費用が発生していました。しかし大手求人ポータルサイト(リクナビNEXT、ビズリーチ、en転職など)は成約毎に費用が発生す成功報酬制に形を変えています。
そのため、スカウトメールの運用は「いかに多くの数のスカウトメールをスピードよく行うこと」が最も大切になっています。人材紹介の「質」を大切にする人材紹介会社は多いでしょうが、「量」を無視するとなかなか業績が上げられない時代になっています。
しかも求人ポータルサイトは成功報酬制のため、決定人材の年収が高ければ高いほどポータルサイトに支払う手数料も高額になってしまいます。
(決定が多い場合はそれに準じて手数料が減る仕様もありますが…)
人材紹介業は利益率が高いビジネスではありますが、今後そういった認識も変わってくるかもしれません。
さらに、大手求人ポータルサイトは、顧客を人材紹介会社から求人企業に徐々にシフトチェンジしています。「求人企業から登録者へのスカウト」に力を入れていますし、indeedは「人材紹介会社が自社HPで掲載している案件で社名非公開の案件は上位掲載をしない」方向性を打ち出しています。
人材紹介会社が求人ポータルサイトから排除される、ということはないでしょうが、いつ方針が変わるか読めませんし、人材紹介会社にとって不利な方針になるかもしれません。
登録者確保を大手求人ポータルサイトに依存している人材紹介会社は、成長を維持するために新たな登録者確保の方法を模索した方がいいでしょう。
独自の「人材紹介会社としての個性や特徴」を出すこと
人材紹介会社が生き残るためには自社の特徴を出すことは非常に重要です。
そうしないと数多くの人材紹介業の中に埋没してしまい、企業と転職希望者から選ばれることが難しくなっています。
人材紹介会社の個性や特徴は「狭く深く」でも構いません。現在は様々な情報が瞬時に取得できる時代ですので「広くて浅い情報」であれば人材紹介会社は必要がないのでたとえニッチな個性でも必ずニーズはありますし、今後は人材紹介会社の強みが多様化していく可能性が高いからです。
どのように自社の強みをブランディングしたら良いのか?ニーズがある人材にどのように情報を届けたら良いのか?弊社Callingoodではそんな転職エージェント様を支援をしております。
まとめ 人材紹介事業の将来を予測してみた

いかがでしたでしょうか?
今回は、人材紹介業界の将来について予測してみました。人材紹介というビジネスは古くから存在します。このビジネスモデルは今後もなくなることはないでしょう。さらに日本の労働人口の減少を考えると必要不可欠な業界です。今後も市場規模の拡大は継続すると考えております。
ただし、業界の中でいかに生き残ることかできるかどうかは、マーケットやトレンドを常に把握し、環境の変化に対して先入観にとらわれず柔軟に対応できる姿勢を持っているかどうか次第だと考えております。エージェント様自身が、知見を深める努力を絶やさないことが重要だと色々なエージェント様と会い感じております。
参考資料:
平成 28 年度職業紹介事業報告書の集計結果(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000200901.html
【転職エージェント様へ】
弊社も人材紹介事業を行っておりますが、スカウトメールを一切利用しておりません。メディアを活用した方法で、自社集客で月間150名ほどのお問い合わせがあり、他社送客では月間1500〜1800名程ご送客しております。弊社では、そのノウハウや実績を活用し、転職エージェント様向けのメディア、Callingoodを運営しております。
他社との差別化やブランディングなどのご提案をし、スカウトメールに依存しない集客方法を目指しております。
面談からの内定率を上げるには、候補者が離脱しないことも重要になります。他社より優れているのにその見せ方が変わってしまうこともあります。いかに自社のブランディングだけでなくエージェント自身のブランディングを高めることが重要になります。
そのプラットフォームを実現することで、転職者様に対して質の高い面談やキャリア形成を提供できるだけでなく、転職者様が知っておくべき転職情報を提供できると考えております。
Callingoodでは、共にサービスを大きくしていくパートナー様(転職エージェント様)を募集しています。
ご興味があるエージェント様はこちらからお問い合わせ頂けますと幸いです。
海老原 舜
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